なんでかなぁ・・・死ぬまでにやらなければならないことが、いっぱい見えてきた。
ボクのおじさんが残してくれた”秘密基地”には、
まだまだレストア待ちのクルマやバイクがいっぱい僕を待っている。
40台はあるかな、見てるだけで、この間まではうんざりしてた。
そして、体裁のいい言葉 「いつか、直してやるからな」 なんて心の中で思ってた。
ボクは何年、そう思ってた? 5年? 10年?
気づいたら、20年。 ひどい奴だ、ボクは。
お店を始めたころのバイクもまだ、火が入っていないものもある。
もう、20年だよ? いつやんだよ、お前! って自分で思った。
忙しさ、楽しさ、目新しさ・・・いろいろ世の中にはあふれているけど、
あまり目の前のことを、日々、こなして行くのはどうなのかなぁ? って思い始めた。
残してあるものを、終わらせようかな。 最近そう思う。
新しいものは、買い手もある。 Harley なら、なおさら、バスケットでも買い手は見つかる。
やらなければいけないのは、買い手の見つからない、
部品供給が Stop した Domestic Motor Cycle 達。
昨日も Yamaha の YC-1 に火を入れた。
2年もほっておいたら、機嫌が悪い。
そりゃそうだ、2年も好きな女に連絡しなかったら、そんな男はお払い箱になってしまう、だろ?
だから、じっくり、ゆっくり、外から中まで、やさしくイジってやった(笑)
火が飛ばないのは後回し。 まずはカーブレターを再生しようと思った。
AMAL 392 の部品がすぐに調達出来そうも無かったので、
Dellorto のフラットバルブをマニフォールドを製作して、取り付けてみた。
カーブレターを Dellorto にしておけば、まだ部品は供給されるし、
次のオーナーもすぐに走り出すことができるはず。
そうなのよ、もうさ、次のオーナーのことを考えないといけない。
再生途中の AMAL 392 は、僕のコレクションBOXにしまっておこう。
その後丸一日、コンデンサーやら、コンタクトブレーカー、ガバナなどを再生。
息を吹き返した。
また、時計が回り始めたよ。 Motor Cycle も身に着けるものだか、腕時計かな?
それも、手巻きではなく、自動巻き。 SEIKO の自動巻き。
身に着けて、動かしていないと止まってしまう。
動いている間しか、時は進まない。 Motor Cycle って、そんな感じに、思う。
今日もゼンマイを巻くために、少しだけ、YC-1に乗ろう。
錆付かない程度に、やさしく、ゆったりと。
だって、1956年生まれの ロートル だし (笑)
天気は快晴。 気温は30度。
ちょっとだけ、乗ってこよう。
暑いけど、がんばってくれよ。
途中の木陰で、少し休もう。 そういうバイクだと、思う。
ボクだって、がんばって直したエンジンに、乗りたくなる。
お客の付いてない Motor Cycle は、まだぼくの宝物だからね。
人間は50年。 それで終わり。
そう思うと、あと数年だね。
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