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2014年6月14日土曜日

Principle And Compromise

いつものように、同じように、違うように・・・

意識してやっていると、なかなかそれが、出来てない。


でも、意識しないと、なんでも同じになってしまう。

Chopper を作っていても、同じ。


ぼくは、常に、今手がけている Chopper を、特別扱いしている。


同じように、しないように・・・ Owner は、Chopper は皆、違うのだから。




作りたいものを、作ればいいなんて、ナンセンスと思っている。

求められていないものを作ることは、悲しいことだと思う。




作りたいものを、作ればいいなんて、ナンセンスと思っている。

そんな自由は、Builder には、特にぼくには、無いと思う。



好きなようにやっているのは、作業形態と、時間。 そして、言葉。









明るいときに見る Chopper は、ぼくには何故か、魅力が半減する。


Prostitute Town の、それのように。


そう、Prostitute Town で、Buyer が好きなようにしているように、Chopper も、扱えばいいのに。



なんて、そんなこと、できないよ。



ぼくは、どこででも、好きなようにやっていないよ。


好きなようにしようと、常に意識しながら、追い込みながら、自分勝手を通す。




だから、Principle なのだと思う。

意外と、通すのは難しい。


だから、Compromise なのだと思う。

気持ちを修正しながら。



同じことの繰り返しが、毎日起こるのが、サイクル。

日々のサイクルを守ろうとするくせに、同じ日常を、嫌だと言う。


それを、ナンセンスだと思う。



だが、それが多分 Compromise なのだろう。


そういう人のほうが、ぼくより何倍も勝手だ (笑)





昼間の、目にはなんでも見える時間の、明るさを何とかして欲しい。

あまりにも、眩しい。




もちろん、その明るさの中で、ぼくだって起きているし、仕事もしている。


でも、昼間は、あまりにも Principle を通すのが、難しすぎる。









夜が明けるのか? 陽が暮れるのか? 


月が昇るのか? 陽が沈むのか?


陽はまた、沈む。


そうだ!


そしたらまた、この汚いぼくの店で、Principle を通すとしよう。


そしてまた、月が沈んだら、Compromise で、目を少し塞いでみよう。


きっと眩しくて、濃くなった影の中に、何かいいものが、見えるような気がするから。













2014年6月1日日曜日

Have a Dream?

厄年も終わり、取り急ぎ、急の仕事は無いけれど、

なんでかなぁ・・・死ぬまでにやらなければならないことが、いっぱい見えてきた。



ボクのおじさんが残してくれた”秘密基地”には、

まだまだレストア待ちのクルマやバイクがいっぱい僕を待っている。


40台はあるかな、見てるだけで、この間まではうんざりしてた。



そして、体裁のいい言葉 「いつか、直してやるからな」 なんて心の中で思ってた。

ボクは何年、そう思ってた? 5年? 10年? 

気づいたら、20年。 ひどい奴だ、ボクは。


お店を始めたころのバイクもまだ、火が入っていないものもある。

もう、20年だよ? いつやんだよ、お前! って自分で思った。



忙しさ、楽しさ、目新しさ・・・いろいろ世の中にはあふれているけど、

あまり目の前のことを、日々、こなして行くのはどうなのかなぁ? って思い始めた。


残してあるものを、終わらせようかな。 最近そう思う。


新しいものは、買い手もある。 Harley なら、なおさら、バスケットでも買い手は見つかる。



やらなければいけないのは、買い手の見つからない、

部品供給が Stop した Domestic Motor Cycle 達。



昨日も Yamaha の YC-1 に火を入れた。

2年もほっておいたら、機嫌が悪い。


そりゃそうだ、2年も好きな女に連絡しなかったら、そんな男はお払い箱になってしまう、だろ?

だから、じっくり、ゆっくり、外から中まで、やさしくイジってやった(笑)








火が飛ばないのは後回し。 まずはカーブレターを再生しようと思った。

AMAL 392 の部品がすぐに調達出来そうも無かったので、

Dellorto のフラットバルブをマニフォールドを製作して、取り付けてみた。

カーブレターを Dellorto にしておけば、まだ部品は供給されるし、

次のオーナーもすぐに走り出すことができるはず。


そうなのよ、もうさ、次のオーナーのことを考えないといけない。








再生途中の AMAL 392 は、僕のコレクションBOXにしまっておこう。

その後丸一日、コンデンサーやら、コンタクトブレーカー、ガバナなどを再生。

息を吹き返した。










また、時計が回り始めたよ。 Motor Cycle も身に着けるものだか、腕時計かな?

それも、手巻きではなく、自動巻き。 SEIKO の自動巻き。

身に着けて、動かしていないと止まってしまう。


動いている間しか、時は進まない。 Motor Cycle って、そんな感じに、思う。


今日もゼンマイを巻くために、少しだけ、YC-1に乗ろう。


錆付かない程度に、やさしく、ゆったりと。


だって、1956年生まれの ロートル だし (笑)


天気は快晴。 気温は30度。

ちょっとだけ、乗ってこよう。

暑いけど、がんばってくれよ。

途中の木陰で、少し休もう。 そういうバイクだと、思う。



ボクだって、がんばって直したエンジンに、乗りたくなる。

お客の付いてない Motor Cycle は、まだぼくの宝物だからね。


人間は50年。 それで終わり。

そう思うと、あと数年だね。